『夏の終わりに、こがね色の秋支度』

朱美先生 日々あけび

朱美(アケビ)先生

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『夏の終わりに、こがね色の秋支度』

2025.08.15

八月も半ばになりましたね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

倦怠感や疲労感、食欲不振、胃もたれ、めまいに立ちくらみ。
下痢や便秘、イライラ感、不眠・・・・・・など、この酷暑にあてられて、心身の疲弊が現れていませんか?
冷房や冷たい飲食で内臓が冷え、汗をかきづらくなることで身体に熱がこもりやすくなります。
そういう時にお試し頂きたい食材が『とうもろこし』です。

とうもろこしは世界の三大穀類。
中国の薬膳では、脾胃(ひい)を補い、気を巡らせ、浮腫を取るとされています。
古代アステカでは神が人間に与えた最も神聖な食べ物『太陽の粒』として祈祷に用いられていました。

五行思想で今の季節は『土』となります。
五行:土
五季:夏の土用、長夏(夏の終わり)
五色:黄
五臓:脾
五味:甘
五穀:粟・黍
五穀にとうもろこしは当てはまりませんが、現代では粟や黍を食べる機会はほとんどありませんよね。
ここで、弱った脾臓に効き甘くて黄色いとうもろこしの出番です。

今が旬のとうもろこしは、焼いてよし茹でてよし揚げてよし炊いてよし。
ごはん麺類粉モノ、そして塩醤油味噌お酢出汁マヨなどのあらゆる調味料にも合う万能食材。
朱美宅では、芯ごと炊き込みごはん(バター醤油トッピング)が度々食卓に登場します。

ただ、夏の作物は『涼性』の食材です。
また、外皮(実の薄皮)は消化しにくいので、
・食べすぎない
・スープやムースにしてなめらかに
・圧力調理や長め加熱でやわらかく
以上の点をご考慮ください。
もちろん、缶詰・パウチ・お惣菜など、どんな形のとうもろこしでもOKです。

気候の変動が厳しいこの夏を越えて、秋への支度に大地と太陽の恵み──『黄金の粒』をどうぞ、召しませ。

朱美 拝

『夏の終わりに、こがね色の秋支度』

朱美(アケビ)先生

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