2025.05.18

“この気持ちは本物なのに”――同性カップルが感じる壁と、それを乗り越えるための4つのこと

どれだけ相手のことを大切に思っていても、なぜか不安になるときがある。
「一緒にいると幸せなのに、将来が見えなくて怖い」
「手をつなぐだけで周りの目が気になる」
「本当はもっと話したいのに、誰にも言えない」

同性カップルの恋愛には、社会の理解不足や家族との関係、将来の見通しなど、外からは見えにくい悩みがついてまわります。
でも、それはあなたが間違っているからではなく、愛する人を大切に想っているからこそ抱くもの。

このコラムでは、そんな“同性同士の恋”ならではの苦しさや葛藤と、心が少しでも軽くなる4つのヒントをお届けします。

【STEP1】相談できない」苦しさを、誰よりも自分が理解してあげる



友達や家族に恋人のことを話せない。恋の悩みを誰かに打ち明けることができない。
そうやって孤独を抱えたまま恋をするのは、とても苦しく、自己否定にもつながりやすいものです。

まずは、「つらい」と思う気持ちを正直に感じることが大切です。
そして、「こんなに誰かを大切に思える私って、すごいことだ」と、自分自身の想いを肯定してあげてください。
“恋をしている自分”を責める必要は、どこにもありません。

【STEP2】ふたりだけの“安全地帯”を育てていく



周りに理解されにくいからこそ、ふたりの関係の中に「安心できる場所」をつくることがとても大切です。
ちょっとした言葉や表情で気持ちを読み取ろうとせず、きちんと“言葉にして伝える習慣”を持ちましょう。

「今日どうだった?」「何かモヤモヤしてない?」そんなふうに、お互いの心にそっと触れる会話が、信頼を深めてくれます。
外の世界がどうであれ、「ここでは安心していいんだ」と思える関係性が、ふたりの絆を支えてくれるはずです。

【STEP3】将来への不安は、“すり合わせ”で少しずつ溶かしていく



同性カップルの将来について考えるとき、多くの人が“制度の壁”にぶつかります。
結婚、家族、子ども、老後…考えれば考えるほど、不安は大きくなるもの。

でも、それを「重い話」として避けてしまうのではなく、「私はこう思ってるけど、あなたはどう?」と、まず気持ちの共有から始めてみましょう。
明確な答えが出なくても、“一緒に考えてくれる”という安心感が、将来への不安を少しずつ溶かしてくれます。

【STEP4】ふたりの愛の形に、他人の正解はいらない



「周りと違うから変なのかな」
「このままで幸せって言えるのかな」
——そんなふうに感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、幸せの形に“決まったかたち”なんてありません。
たとえ理解されなくても、認められなくても、あなたたちの愛が本物なら、それがいちばん大切な“証”です。
周囲の言葉に揺さぶられそうな時こそ、自分たちのペース、自分たちの幸せを信じてください。
ふたりにとって心地よい関係こそが、何よりの正解なのです。


同性カップルの恋愛は、まだまだ理解されづらいことが多いかもしれません。
でもだからこそ、その愛は誰よりも強く、深く、尊いものになっていきます。

あなたたちの愛には、語られない物語があり、乗り越えてきた強さがあります。
どうかその尊さに誇りを持って、自分たちらしい未来を歩んでください。
誰にも遠慮することなく、あなたはあなたの愛を、堂々と生きていいのです。



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